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がんについて⑥治療編

おはようございます

ソラです

 

前回はがんの放射線治療について触れていきました。

今日は放射線治療(後編)について触れていこうと思います!

 

目次

①手術(外科治療)
薬物療法
放射線治療
④集学的治療
⑤造血幹細胞移植
⑥免疫療法

放射線治療の種類

放射線治療は、体の外から放射線をあてる「外部照射」と、体の内側から、がんやその周辺に放射線をあてる「内部照射」に分けられます。外部照射と内部照射を組み合わせて行うこともあります。

実際にどのような治療を行うかは、患者さんの状況に応じて、担当医や放射線腫瘍医が判断します。治療の目的や実際に行われる方法、予想される副作用などもさまざまです。どのような治療法があるか、治療の目的や方法、副作用への対処法などについて、担当医や放射線腫瘍医によく聞いておきましょう。

放射線治療は、原則的に、標準治療として公的保険の範囲内で行われます。標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示されたものです。

 

放射線治療で使われる放射線

1)放射線の種類
放射線とは、空間や物質中を波の形や粒子でエネルギーを伝播(でんぱ)するものを総称する言葉です。放射線は、電磁波と粒子線の2種類に大きく分けられます。電磁波には、X線、γ(ガンマ)線などが含まれます。粒子線は、原子を構成する粒子がいろいろな速度で飛んでくるものです。α(アルファ)線、電子線、陽子線、炭素を代表とする粒子線、中性子線などがあります。

 

2)放射線治療で用いられる単位
放射線治療を受ける際の説明で、Gy(グレイ)という言葉が出てくるかもしれません。このGy(グレイ)という単位は、吸収線量といわれ、放射線が物質(人体も含む)にあたったときにどれくらいのエネルギーが吸収されたかを表す単位です。

また、Sv(シーベルト)という単位もあります。こちらは実効線量といわれ、放射線防護や被曝などを検討する際に使われます。放射線が人間にあたったときにどれだけ健康被害があるかを評価するために使う単位です。放射線の種類や人体の部位によって、計算式から求められます。

 

⑶治療の方法:外部照射

現在がんの治療でもっとも多く使われている放射線治療は、外部照射です。外部照射では、がんの病巣に対して、体の外から皮膚を通して放射線を照射します。表1にあるように、使用する放射線、装置、方法によりいくつかの種類があります。中でも高エネルギーのX線を照射する方法がもっとも多く行われています。

 

1)一般的な高エネルギー放射線治療
高エネルギーのX線を発生させる装置を、リニアック(直線加速器)といいます。別名、高エネルギー放射線治療装置ともいいます。この装置から発生する電子線やX線を、多方向から正確に照射します。病状や治療目的により、放射線腫瘍医が治療方法や回数を決めます。治療は通常、月曜日から金曜日までの週5日間、数週間かけて実施します。このようにすることで、がん細胞を死滅させるのに十分な放射線量を照射し、一方で正常な細胞には、回復するための時間を毎日与えることができます。

 

2)三次元原体照射
三次元原体照射(3D-CRT)は、最初に、コンピュータとCT、MRI、PETなどの画像を使って、がんの大きさや形、部位を特定し、がんと周囲組織を立体的に再現します。その上で、治療装置を回転させながら、がんの大きさと形状に合わせて正確に放射線を照射します。正常組織への影響がなるべく少なくなるように工夫されており、現在、多くの病院でこの方法が用いられています。

 

3)強度変調放射線治療
IMRTとは、放射線治療計画装置(専用コンピュータ)による最適化計算により、がん組織には高い放射線量を与え、さらに隣接する正常組織には放射線量を低く抑えることを可能にした治療方法です。マルチリーフコリメータ(MLC: Multi Leaf Collimator)と呼ばれる照射する範囲を調整する装置を用いて(図6)、がんに対して理想的な放射線量で多方向から放射線を照射することにより、がんの形状に一致した部分へ集中性の高い線量を照射します

 

4)定位放射線治療

定位放射線治療(SRT)とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法です。定位照射、ピンポイント照射とも呼ばれます。通常の放射線治療と比較し、周囲の正常組織にあたる線量を極力減少させることが可能です。1回照射で終わる場合を特別に定位放射線手術(SRS: Stereotactic Radiosurgery)といい、小さな病巣に有効な治療法です。

 

5)粒子線治療(陽子線治療・重粒子線治療
粒子線治療とは、陽子や重粒子(炭素イオン)などの粒子放射線のビームを病巣に照射する放射線治療法の総称です。X線による一般的な治療に比して、よりがん病巣に合わせて放射線を照射できる利点があります。現在医療で実施されているのは、陽子線治療、重粒子線治療(炭素線)のみとなります。

 

⑷先進医療などの研究段階の医療として行われている放射線治療

 

陽子線治療、重粒子線治療などの粒子線治療は、公的保険適用となるがん以外でも、先進医療として検討が進められています。現在開発中であり、臨床試験として実施されている放射線治療について以下に記載します。

●研究段階の放射線治療(代表的なもの)
陽子線治療
重粒子線治療
ホウ素中性子捕獲療法 :中性子線治療は、外部放射線治療の特殊なものです。従来のX線による放射線治療では治療効果が期待されない種類のがん治療に使われます。中性子線は他の放射線と比較して細胞に対する生物学的作用が強く、注意して使えば大きな利点となります。一方で、中性子は正常組織への影響も強いため、治療には注意が求められます。現在、中性子の効果を増大させる作用のある薬剤との組み合わせを利用して、一部の施設において、脳腫瘍、皮膚がんなどに対するホウ素中性子捕獲療法の研究が進められています。

 

今回は放射線治療についてでした!

 

<今日は何の日>

国際非暴力デー:2007年6月の国連総会で制定。

インド独立運動の指導者で、非暴力を説いたマハトマ・ガンジーの誕生日。

 

 

 

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