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がんについて③治療編

おはようございます

ソラです

 

シルバーウィークが終わりましたね。

みなさんはどのようにお過ごしだったでしょうか?

 

さてがんについては今回が3回目となりますが今回は治療方法について詳しく触れていこうと思います。

 

目次

①手術(外科治療)
薬物療法
放射線治療
④集学的治療
⑤造血幹細胞移植
⑥免疫療法

 

①手術(外科治療)

まず手術として知っておきたいことを挙げます。

・手術では、がんや、がんのある臓器を切り取ります

手術の目的は、腫瘍や臓器の悪いところを取り除くことです。また、手術で臓器を切除したことによって正常な機能が失われてしまう場合には、臓器同士をつなぎ合わせるなどの機能を回復させるための手術(再建手術)を行うことがあります。

 

・手術の方法は、がんの種類や病気の進み具合などで選択されます。

手術する部位を直接目で見

てがんを取り除く方法(開腹手術や開胸手術など)や、手術する部位を腹腔鏡や胸腔鏡で見ながらがんを取り除く方法(腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術、ロボット支援下手術など)があります。

 

 

・医師からの説明内容を十分に理解し、患者本人が納得できた場合に手術を行います。

手術法決定までの大まかな流れは

がんの診断→検査→病期・ステージ診断→医師からの病状説明→セカンドオピニオン→手術法の決定・手術の同意→手術日の決定

おおまかこのような流れになっています。

 

・手術にはリスクや合併症が起こる可能性があります。

手術は体に大きなストレスや侵襲(体の内部の状態を乱す刺激)を加えますので、手術中や手術後の経過が100%良好であるとは限りません。手術の前には、担当の医師から手術のリスクや合併症について説明があります。十分に納得したうえで手術に同意することが大切です。

 

・手術後には経過観察や定期検診を行います。

退院後は、外来で経過を観察し、体調の変化や再発・転移の有無を調べます(定期検診)。

 

では手術についてもっと詳しく触れていこうと思います。

⑴がんの3大治療法の1つ

がんの主な治療法として、手術(外科治療)、薬物療法放射線治療があります。手術では、がんや、がんのある臓器を切り取ります(切除します)。手術の前後や手術中に、放射線治療薬物療法などが行われることもあり、これを集学的治療といいます。

 

⑵がんの手術で目指すこと

1)手術の目的

手術の目的は、臓器の悪いところを取り除くことです。また、手術で臓器を切除したことによって正常な機能が失われてしまう場合には、臓器同士をつなぎ合わせるなどの機能を回復させるための手術(再建手術)を行います。がんなどの腫瘍や、虫垂炎などの炎症の場合は、悪いところを取り除くための手術になりますが、心臓の血管の迂回路をつくる手術(バイパス手術)や移植手術は主に機能を回復させるために行います。

 

2)がんの手術

がんが最初にできた所(原発巣)にとどまっている場合には、手術でがんをすべて取り除くことによって、治る可能性が高くなります。

がん細胞は周囲の組織に広がったり(浸潤)、リンパ管や細かい血管に入りリンパ節やほかの臓器に広がったり(転移)することがあります。そのため手術では、がんだけではなく、がんができた臓器を大きめに切除します。

また術によって、手術中や手術後に好ましくない状態になることがあります(合併症といいます)。その場合は、それぞれの状況に応じて治療が行われます。

 

⑶手術はどのように行われるのか

手術では、器具を使って切開や切除、止血、縫合などを行います。手術の痛みを取り除き、安全に受けられるように、麻酔をかけて行います。麻酔には意識のある状態を保つ場合と、意識をなくした状態にする場合があります。

 

1)麻酔について

麻酔には以下のような方法があります。
①局所麻酔:意識のある状態を保ち、手術する所だけに麻酔薬(局所麻酔薬)を注射して痛みを取ります。
②区域麻酔:意識のある状態を保ち、体の一部だけ痛みを取ります。背骨のすきまから麻酔薬を入れ、胸やおなかの一部分や下半身だけ痛みを取る脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔という方法や、腕の付け根に麻酔をする伝達麻酔があります。
全身麻酔:意識をなくし眠ったような状態にする方法です。人工呼吸器で呼吸を補助しながら手術を行います。
これらの方法を組み合わせて行うこともあります。

 

2)手術について

手術では、切開や切除、止血、再建などにメス、鋏(はさみ)や鉗子(かんし)、その他のいろいろな手術器具を使います。まず、メスで皮膚を切開し、その下の皮下脂肪、筋膜、胸膜、腹膜などを切開し、がんを確認します。

病変の状態を確認したら、手術器具を使いがんの周囲の組織を止血しながら切除していきます。太めの血管は糸でしばったり、クリップで止血したりしていきます。細かな血管は電気メスや、切開と同時に止血も行う器具を使って切除していきます。がんのある臓器が切除できたら、胃や腸などの場合は再建手術を行ってから皮膚の表面の創(きず)を縫い合わせます(縫合)。再建が必要でなければ止血を確認して創を縫合します。

 

⑷手術の種類

1)手術の種類

手術には以下のような種類があり、がんの種類や病気の進み具合などにより選択されます。


①手術する部位を直接目で見てがんを取り除く方法
開腹手術や開胸手術などがこれにあたります。創は通常1カ所で、以下の方法よりも創が大きくなります。

 

②手術する部位を腹腔鏡や胸腔鏡で見てがんを取り除く方法
腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術、ロボット支援下手術などがこれにあたります。1cm程度の小さな穴をいくつか開け、開けた穴から腹腔鏡や胸腔鏡を入れ、モニター画面を見ながら手術器具を直接、操作します。創が小さく体の負担が少ないことから、一般的に術後の回復が早い手術です。

 

2)拡大手術と縮小手術
これまでは、がんとその周囲を大きく切除して再発や転移を予防する「拡大手術」が主流となっていましたが、現在では、比較的早期のがんには切除の範囲をなるべく小さくして、手術後のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を保つための「縮小手術」が広く行われています。この方法は、乳がんの乳房温存手術、胃がんの幽門保存手術などで行います。

 

⑸治療法の決定/手術までの流れ

前半で話した部分は割愛します。

 

1)手術の決定から当日まで

手術について、わからないことがある場合には、いつでも担当の医師に相談することができます。手術日が近づいてくると、麻酔科医から麻酔についての説明を受けます。

一般的には、手術日の1~2日前に入院し、手術前の最終の確認などを行います。多くの場合、食事は手術前日の朝食あるいは昼食までで、その後は絶食(食事をとらないこと)になります。

 

2)手術前の生活や術前リハビリテーションについて

自宅で手術のための入院を待っている期間はとても心配で、長く感じられますが、できるだけ普段どおりの生活を送ることを心がけましょう。
また、以下のことに気をつけておくとより良いです。

①禁煙・禁酒
喫煙によって痰の量が増加することにより、肺炎などの重大な合併症が起きやすくなってしまいます。これらの合併症を予防するためには、禁煙することが大切です。

 

②歯の検査と治療、口腔ケア
手術を行うことを歯科医師にも伝えて、歯の検査をしましょう。特に、全身麻酔の場合には、ぐらぐらする歯が無いかどうか調べて麻酔中に抜けることがないようにします。検査の後には必要に応じて歯の治療を行います。

 

③食事・栄養管理
担当の医師から特別な注意点についての説明を受けるまでは、基本的には普段通りの食事をします。体調に合わせて、食べられるものを食べましょう。手術前の栄養状態が悪い場合は、栄養剤を使用する場合もあります。

 

④術前リハビリテーション
一般的に、手術後には肺活量が低下します。また、手術後には痰(たん)をうまく出せなくなり、肺の中で酸素と二酸化炭素の交換(換気)ができなくなったり(換気不全)、肺がふくらまない状態(無気肺)になったりといった、合併症を起こす場合があります。これらを防ぐためには、手術前から呼吸訓練を行い、少しでも肺の機能を高めておくことが大切です。

 

⑤適度な運動
手術に備え、体力の維持・増進のために毎日運動するとよいでしょう。気分転換にもなります。特に、下肢の筋力を鍛えるためには、散歩をするなど歩くことが望ましいです。

 

⑹手術のリスクや合併症

合併症
リスクについては前半話しましたが手術後の合併症とは、手術後の好ましくない症状や状態のことをいいます。主なものは、創感染(そうかんせん)、感染症(特に肺炎)、痛みなどです。合併症が起こった場合には、それぞれの状況に応じて治療が行われます。合併症は手術をする部位によってさまざまです。

 

①創感染(そうかんせん)
手術のときにできた創を縫っている部分(縫合[ほうごう]部)に、細菌などによる感染が起こることを創感染といいます。赤く腫れて膿(うみ)が出る、痛みや発熱といった症状が起こります。創感染が起きたときには、抜糸をする、皮膚を切開して膿を出す、抗生物質を使用することなどによって治療します。

 

感染症(特に肺炎)
手術後は、寝ていることが多く、痛みもあり、肺の奥の痰が思うように出せなくなることがあります。痰を十分に出せずにいると、本来痰と一緒に体の外に出される菌が体の中にとどまり、肺炎を起こしてしまうことがあります。そのため、手術後は意識的に痰を出すことが大切です。歩くことで肺の奥の痰が出やすくなります。

 

③痛み
手術中は痛み止めの薬を使うため、痛みはありません。手術後に麻酔がきれたときには創が痛むこともありますが、痛み止めの薬を使うことで対処できます。痛みを我慢する必要はありませんので、担当の医師や看護師に伝えてください。

 

深部静脈血栓症肺塞栓症
手術中や手術後に、長時間体を動かさないでいたことで、足の静脈の中に血のかたまりができ、肺の血管に流れて詰まることがあります(深部静脈血栓症肺塞栓症)。肺塞栓症は、突然の息切れや胸の痛みを起こし、命に危険を及ぼすことがあります。そのため、手術前から手術後歩けるようになるまで、足を圧迫する医療用の弾性ストッキングをはきます。

 

⑤せん妄
せん妄は、大きな手術の後に多くみられます。せん妄は、体の異常や薬によって引き起こされる急性の脳の機能不全であり、周囲の状況が理解できない、実際にはないものが見えたり聞こえたりする(幻覚)、物忘れがひどい、興奮する、眠れない、などの症状が出ます。せん妄は、高齢、痛み、不眠、認知症、感染、脱水、血糖値の異常、電解質の異常などによって発症しやすくなります。

 

⑥頸部や食道の手術で起こる合併症
嗄声(させい:声のかすれ)
頸部や食道の手術のときに、発声や嚥下の役割のある声帯を調節する神経(反回神経)の近くを手術した場合には、手術後に、声がかすれることがあります(反回神経麻痺による嗄声)。多くの場合、神経機能は3~6カ月程度で回復します。反回神経麻痺が起こると誤嚥(ごえん:誤って気管に食べ物などが入ること)して肺炎を起こしやすくなるため、嗄声があるときには、食べ物や飲み物を飲み込むときにむせないように注意することが必要です。

 

⑺手術直後について

1)手術結果の説明
手術のあと全身麻酔から目が覚めるまでにしばらく時間がかかります。そのため、手術直後は担当の医師からまず家族に、手術の様子や今後の経過についての説明が行われます。

 

2)手術当日の注意点
通常、手術の当日は安静が必要です。点滴、酸素のチューブ、背中に痛み止めの薬を入れるためのチューブ(硬膜外麻酔カテーテル)、手術後の排出物を体の外に流すチューブ(ドレーン)、尿を体の外に流すチューブ(尿道カテーテル)など多くの管が体につけられています。

 

3)手術後の経過
入院の際に、入院中の治療計画の概要が書かれた書類(入院診療計画書)やクリニカルパス(手術前から退院までの医療的な予定表)が書かれた書類を渡され、説明を受けることがあります。クリニカルパスには、飲水や食事の開始時期、点滴の期間、検査の内容、リハビリテーションの内容、退院の予定日が記載されているため、手術後の標準的な流れを理解するのに参考になります。

 

⑻手術後のリハビリテーション

1)離床リハビリテーション
手術後早い時期から立って歩くなど、ベッドから離れて生活できるようになることを早期離床といいます。ベッド上で過ごす時間が長くなるとおこりやすくなる合併症(足の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症肺塞栓症、肺炎、筋力低下など)を予防するために、早期離床を目指すことはとても重要です。さらに、手術後早くにベッドから離れて動くことは、せん妄や認知症を予防するなど、精神面でも良い効果があります。

 

2)呼吸リハビリテーション
開胸手術や開腹手術を受けると痛みや麻酔の影響で呼吸が浅くなりがちです。咳をする力も半分程度に低下するため、痰がうまく出せずに肺の奥にたまって、肺がふくらまない状態(無気肺)になったり、肺炎を起こしたりする危険が高くなります。これらを予防するためには、手術前から呼吸リハビリテーション(呼吸訓練)を行い、術後は肺の奥に痰がたまらないよう早期離床を進めます。しっかり痰を出すために看護師が援助することもあります。

 

専門的な内容も多く少し長くなってしまいましたが次回位は薬物療法について書いていこうと思います。

 

<今日は何の日>

不動産の日:全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984(昭和59)年に制定。

秋は不動産取引が活発になる時期であることと、「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せから。

 

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ではまた(o・・o)/~